EDは、おそらく皆さんが思っている以上に身近にありふれた病気です。
特に40代以上になると実に2人に1人がED患者もしくはその予備軍といわれており、決して他人事ではありません。
EDの症状には気付いていても「単に疲れているだけ」「仕事のストレスのせいだ」と考え、それがEDだという自覚が無い方は少なくないでしょう。
仮に自覚があっても「人に相談するのが恥ずかしい」「EDだと認めたくない」という理由で、医師の診断を受けないまま放置してしまうケースもあるかと思います。
しかし、繰り返しますがEDは珍しい症状ではありませんし、決して恥ずかしいことでもないのです。
そして何より、EDは恐ろしい病気の前兆である可能性だってあるのです。
そのまま対処を先送りにして放置し続けると、さらに深刻な病状に悩まされてしまうかもしれません。
そこで今回は、EDがもたらす様々な病気の恐ろしさとED治療の重要性についてお話したいと思います。
EDは男性更年期障害の症状と密接な関係がある
更年期障害と聞くと女性のイメージがある方も多いかと思いますが、近年は男性の更年期障害も認知されつつあります。
「最近、なんとなく活力や気力が湧いてこない……」
と感じている方は、男性更年期障害の疑いがあります。
そしてこの男性更年期障害ですが、実は今回お話するテーマの「ED」と密接な関わりがあるのです。
男性更年期障害の症状の一つに「男性ホルモンの低下」がありますが、これによって鬱や無気力感、集中力や記憶力の低下などが生じてしまいます。
それに加えてEDも男性ホルモンの低下が招く病状です。
つまり、鬱や無気力感を感じている方はEDの疑いがあり、その逆もまた然りというわけです。
男性更年期障害は今や珍しい病気ではありませんが、EDにはじまり様々な重病の引き金あるいは前兆である可能性があります。
また、他にもEDとの関連性が高い病状はいくつかあります。その代表例をいくつかご紹介します。
EDと併発しやすい病状
糖尿病
糖尿病はインスリンの分泌が不足することで血液内のブドウ糖が異常に多くなってしまい、つまり血糖値が高くなる病気です。
この血糖値が高い状態が続くと血管を傷つけてしまい、全身に適切に栄養が行きわたらなくなることで身体中に様々な変調を引き起こしてしまいます。
初期症状としては「頻繁に喉が渇く」「疲れやすくなる」「手足がしびれる」といったものがあり、さらに病気が進行すると失明や神経障害などの合併症を併発してしまう、非常に恐ろしい病気です。
うつ病
うつ病は非常に身近な病気の一つで、世界保健機構の調査によると日本では200万人以上がこのうつ病を罹患しているといわれています。
抑うつ感や不安感にはじまり、ゆくゆくは睡眠障害や慢性的な疲労感・倦怠感、そして激しい動悸など身体の症状として現れます。
EDとうつ病は密接な関係にあり、この両者に共通するのはホルモンバランスの乱れや低下です。
EDは男性機能が低下し十分な勃起ができない病気ですが、それだけに留まらずうつ病まで発症していると、適切な社会的生活が送れなくなる可能性もあります。
高血圧
高血圧とは、通常時の血圧が正常値よりも高い状態になってしまう病気のことです。
初期症状としては「頭痛」「めまい」「肩こり」などがありますが、放置していると血管へのダメージが蓄積されて動脈硬化を起こし、前述の脳梗塞につながります。
生活習慣病の代表的な病状であり、運動不足や塩分・脂肪分の過剰摂取が主な原因とされています。
これらはEDの原因にもなりうるため、少しでも初期症状に心当たりがあれば日頃の生活スタイルを見直してみて下さい。
EDの放置はさらに恐ろしい病気を招く!?
このように、EDは単なる男性機能の低下や性欲の減退だけに留まらず、他の様々な病状と併発しているケースが多く存在します。
いずれにしても、早期発見・早期対処が重要なカギとなり、少しでも心当たりのある症状を感じたらすぐに専門医の診断を受けるようにしましょう。
初期段階であれば、精力剤やサプリメントの服用で改善できる場合もあります。
あるいは病状の進行を遅らせることもできるかもしれません。
もし、EDの症状が現れているのに対処しないまま放置していたとしたら…さらに深刻な病気の発症へとつながる可能性があります。
その代表的な病気を2つご紹介しましょう。
脳梗塞
脳梗塞は、脳への血液が十分に循環されず脳細胞が大きなダメージを負ったり死滅してしまったりする恐ろしい病気です。
命の危険があるのはもちろんのこと、失った脳細胞はほとんど再生されないため深刻な後遺症を残してしまいます。
具体的にいえば手足の麻痺や触覚や聴覚・視覚等の五感の衰え、他には記憶障害や言語障害など日常生活に大きな影響を及ぼすものばかりです。
脳に十分な血液が送られなくなる原因として考えられるのは、動脈硬化によって血管が狭くなって血栓が発生し、それが血流を阻害する「脳血栓症」です。
EDも陰茎への血流が不十分になってしまうことで起こる病状なので、しばしば脳梗塞患者はEDも併発していたというケースがあります。
心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓への血液が十分に循環されず心臓の細胞が壊死を起こしてしまう病気です。
いわば前述の脳梗塞の心臓バージョンといったところですが、こちらも早期発見・早期治療が非常に重要で、対処が遅れると命に関わってしまいます。
症状が本格化する前触れとしては「胸の圧迫感」などがありますが、患者の半数近くがそういった前兆を感じずに発症しているというデータもあり、発見が遅れてしまうケースも珍しくありません。
脳梗塞ほど大きな後遺症は残らないとされている心筋梗塞ですが、心臓の機能が著しく低下してしまうため激しい運動は禁物となり、日々の生活に制限がかかってしまいます。
ED治療が他の病気の予防や改善にもつながる
今回の話をまとめますと、キーとなるのが「心血管疾患」です。
高血糖、高血圧、血行不良……。EDを発症する原因は大元を辿ればほとんどが血液の問題なのです。
この血液の問題がもたらす弊害の一つがEDであり、EDの状態が長引くということは血液の問題もどんどん悪化してしまうということです。
その先にあるのが「動脈硬化」、そして今回お話した脳梗塞や心筋梗塞といった深刻な病状が待ち受けています。
つまり、いわばEDは心血管疾患という大きな危機を知らせてくれる重要なアラームというわけです。
EDは男性にとって非常なデリケートな問題なので、「恥ずかしい」という感情が先走って医師への相談や受診をためらってしまいがちです。
また、大半の方はEDを「命に関わる病気ではない」と認識しているかと思います。
しかし今回お話した通り、EDそのものは命を脅かす病気ではありませんが、将来的に命の危機に直面する可能性のある病状なのです。
少しでもEDの兆候を感じたら、あるいは既にEDの症状が現れている方は、すぐに泌尿器科やED専門外来等を受診して早めの対策をとっておきましょう。
軽度のEDなら精力剤やサプリでの対処もできる?
EDを手っ取り早く治療するなら医師の診断のもと、正規のED治療を受けるのが好ましいです。
しかしED治療といっても治療薬を処方してもらうことがほとんどで、体質的に治療薬の服用が難しい方も少なくないでしょう。
そんな方は、精力剤やサプリメントで体質の改善から始めるという方法もおすすめとなっています。
精力剤には男性ホルモンの分泌を促したり、血行を改善したりといった効果が期待できる成分が含まれており、軽度のEDであればこれで改善できる可能性があります。
これは動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの病気を未然に防ぐ意味でも重要で、EDでない方も健康維持のために服用してみるのもいいでしょう。
EDの改善に役立つおすすめ精力剤ランキングはこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?
40代以上の男性の2人に1人が患っているといわれているEDですが、決して甘く見ていい病気ではありません。
放置すれば命に関わる大病へとつながる恐れがあり、実際に深刻な症状に見舞われたED患者も少なくないのです。
しかし逆にいえば、EDの発症にいち早く気づき、しかるべき対処をとれば大病を未然に防ぐこともできます。
勃起力は、いわば男性の健康状態を図るバロメーターといえるかもしれません。
「自分はひょっとしたらEDかもしれない」
そう感じた方は、手遅れになる前に病院で治療を受けるか、あるいは精力剤・サプリを使って体質改善に努めてくださいね!